ふたみにゲストハウスを作る!

1. ふたみが大好きな理由

ふたみとは、父方の実家。
祖父母が商店を営んでいて、毎年帰省していた。

原体験は、

親戚が集まる大宴会に、ばあちゃんの作る世界一の鯛めしと唐揚げ。

海でいとこと遊んだ記憶。

祖父母の商店をお手伝いして、地元の人に褒められたこと。

そんな幼少期の記憶一つ一つが、私にとって、
日常とは少し違った特別なものでした。

大学生になっても、家族で一番ふたみに惚れていた私は、
時間があっては1人でふたみに帰ってきていました。

1人できた時に、今までは祖父母の家しか見えていなかった”ふたみ”が、
初めて”町”として見えました。

いとこを含め若者は、便利さを求めてふたみを出ていきます。
町には、子供が生まれる数よりも高齢者が晩年を迎える方が多いという町の現状。

祖父母の商店もその風を受けていて、
人口が激減している町で個人営業を営むのはなかなか厳しく
このまま、曽祖父の代から続くお店がなくなってしまうかもしれないという
危機感はありました。

はじめて町の現状に気付いた時、私には「使命感」が湧き上がりました。

それは、「大好きなこの町を、これからも、価値ある町として
残し続けていきたい」というものです。「私が」です。

「私がこの町をなんとかしなきゃ」
と、なぜか、そんな思いが燃えたぎったのです。

2. 課題はなんなのか

では具体的に、地域の課題はなんなのか。

ずっと考えていましたが、
わかりやすい「地方の課題」」というと
・少子高齢化
・人口減少
・後継者不足
などですよね。

しかし、これらを課題というか否かは、町に住む人ですらはてなマーク。
なのに、住んでもない私が、「ふたみの課題は人口が….」とか
いうのもおかしくて、ずっとそこに引っかかっていました。

しかし、私なりに、これが課題だ!と思うところが見つかりました。
それは以下です。

双海町には、「下灘駅」という、SNSで話題の観光スポットがあります。
ここには、1日に100人以上の観光客が、全国各地や台湾などから訪れているのです。

しかし、肝心の「ふたみ町」というのは皆知りません。
「下灘」にきて、それ以外を町として見ることはなく、次の目的地に行ってしまうのです。

私は、ふたみの魅力は他にもたくさんあることを感じています。

美しい景色はもちろんですが、それだけではありません。
ふたみで思いを持った人たちが、暮らしや営みを持ってこの町で、生きています。

そんな人たちのお店などは、本当に素敵で魅力的なのです。

それなのに、下灘駅だけが有名になり、ふたみは「通り過ぎる町」となってしまいました。

どうして下灘以外を回らないのか?
下灘駅で、1日アンケートをとってみました。

Q:下灘駅のあるここ双海町内で、他にも訪れてみたいお店やスポットはありますか?
に対して、回答は、70%が「ない」
「ある」と答えた残りの30%も、「シーサイド公園」や下灘駅前の「下灘珈琲」しか挙げられていませんでした。

私の中では、この現状が、すごく解決したい課題に思えました。

下灘駅は無人駅。駐車場も無料だし、お金を落とすお店やスポットはほとんどありません。
下灘駅にくる観光客のために、ボランティアでおもてなししてくれる人も
お花を手入れしてくれる方も、地元にはいます。

思いを持って、自分でお店を始めたり、継いだりしている人もいます。
この人たちの、素敵なお店があります。
暮らしや営みがあります。

私は、違うところに住んでいたからこそ、
ふたみのこんな特別な魅力に惚れたのです。

私が感じたこの町の魅力を、もっとたくさんの人にも感じてほしい。

人との出会いや偶然性のある旅の中で、ふたみならではの魅力を端々に感じに来てほしい。

現状で足りていないのは、1番に、情報発信力だと思っています。

その理由としては、アンケートで、
ふたみの他のスポットに行かないと答えた方の、その理由は
・下灘駅以外、何があるのか知らない
・近くに何があるか調べたが、何があるかよくわからなかった
で95%を占めていました。

確かに、俗にいう「観光スポット」というのはふたみのコンテンツとしては少ないです。

ただ、アンケートからもわかるように、
47%の人は、「ガイドブックには載っていないようなコアなお店やスポットを探したり、地元の人と関わったりする旅」が好きなのです。

だから、何もガイドブックに乗るような王道のスポットを作るのは違うと思っていて、観光ではなく、ふたみというのどかな町の、人々の暮らしや営み、歴史や文化などを、旅人自らが魅力として探して回るような旅を提案したいのです。

そこで私は、実際に「ふたみ図鑑」というものを作りました。

これは、私が感じたふたみの魅力を発信していく仕組みであり、ますは、ふたみで生業を持つ15の人たちに取材をして、その思いを書き記したものです。

これらの活動も、根源は、「伝える」ということです。

そして私は、「伝える」ために、ゲストハウスを場として開きたいと思っています。

ゲストハウスが主体となって、町の魅力を発信する。

ゲストハウスが町の玄関口となって、旅行者を町と繋げる。

ゲストハウスを拠点として、ふたみでゆっくり魅力を探してもらう。

ゲストハウスはあくまで「伝える」ための手段でしかなく、
「寝る」という機能に長けている場所です。

アルベルゴ・ディフーゾ

「寝る」のはゲストハウス。
それ以外の機能は町へ探しに行ってほしいのです。

ゲストハウスの役割は、
「食べるならこんなとこがあって、こんな人がやっているよ」
と情報を提供すること。

そして、そのお店に行った時、
「あのゲストハウスから来ました」という会話をきっかけに、
オーナーさんや常連の地元の方との会話が始まることです。

こうして、町中で、一期一会を楽しんでほしいのです。

ゲストハウスのリビングで、私や他の旅行者とこたつを囲むのも、
その瞬間だけの尊い時間です。

そんな一期一会な出会いを楽しみ、尊い時間を過ごすことで、
やがて彼らは、ふたみを愛でるファミリーになります。

ふたみで出会ったあの人にまた会いたい。
あのお店にまた行きたい。
イベントがあったら、関わりたい。
テレビで下灘駅を見たら、ともだちにふたみのことを自慢したい。

そんなふたみのファンを増やしていくことで、
下灘駅以外にも、「ふたみ」を感じてもらいたい
そうすることで、ふたみを「価値ある町」として、残したいと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください