廃れた町から、愛の溢れる面白い町へと変わる「せとまち」

センター試験期間で学校が休みなので、友達が旅行に誘ってくれました。行き先ははじめ、四国を一周する予定で進めていたので友達に双海町も紹介したかったのですが。3泊4日で立てていた日程のど真ん中にゼミが入ってしまって、急遽計画変更。近場に行こうと行き先を考え直します。

私は気になっていた「ゲストハウス ますきち」にどうしても早く行ってみたくて、名古屋を提案しました。友達2人は快く快諾してくれて、いい友達を持ったなあ。

名古屋旅だけど、そのゲストハウスに泊まりたいから瀬戸市まで行く。半ば強引に私は2人を瀬戸へ連れて行きましたが、名古屋からは電車で50分弱かかるため、何もない町にわざわざ時間と高めの交通費をかけさせたプレッシャーはありました。

せっかく誘ってくれた旅行なのに、2人がつまらなさそうにしてたらどうしよう、いいところかなあ。。

でも2人は、私の「ゲストハウスを双海でやる」という夢を応援してくれていて、「勉強になるね!」って前向きに付き合ってくれるんです。本当にいい友達です。

1日目、愛・地球博記念公園サツキとメイの家、トヨタ博物館、栄でひつまぶし「いば昇」に行って、日が落ち始めた頃から「尾張瀬戸駅」に向かいました。2日目の昼過ぎには名古屋に戻って、手羽先と味噌カツでも食べよっか〜〜見たいなゆるいプランだったのですが、結局、気づけば夜行バスのギリギリの時間までせとまちで遊んでいました。それくらい、魅力的なまちだったので、ぜひ紹介させてください。

ゲストハウス ますきち

ゲストハウス ますきち」についた頃にはあたりは真っ暗。実は私が、ずっとこのゲストハウスを「まちすき」だと読み間違えていて、「まちすき」で調べるのにgoogle mapに出てこないなあ〜って道に少し迷いました。笑 駅から商店街を途中まで通り、途中で暗めの道を歩いて10分弱です。遠くからでも見つけられるくらいに、おっきくて存在感のある古民家です。

とても広々とした玄関

普段はここを作った南慎太郎さんがオーナーをされているのですが、まさかのタイミングで彼は不在。代理で女将を務めてくださったのが、ますきちを編集室に置く情報発信のWEBメディア「ほやほや」のライターほや子さんこと上浦未来さんでした。(未来さんが神奈川からせとまちへUターンした理由

玄関で靴を脱ぐと、早速共有スペースでもありイベント、コミュニティスペースでもある和室のこたつへ案内してくれました。外は極寒だったので、ほかほかで落ち着く〜〜〜

こたつでチェックインを済ませたら、お部屋へ。部屋までには長い縁側を通ります。古民家感満載の床の軋む音。最高にワクワクします。

お部屋も素敵。電球とかもいちいちおしゃれで、家の作りやデザインがとても気に入りました。

たまたまこの日来ていた一平さんや代理女将の未来さんは最初の方から南さんのゲストハウス立ち上げに携わっています。私がゲストハウスをやりたいんだと言うと、話をたくさん聞いて、アドバイスもくれました。あとはますきちの誕生ストーリーや細かい事情も、南さんともテレビ電話しながら皆さんで教えてくれました。

そこで私の中での成功のイメージはめちゃくちゃ上がったし、こんな風な素敵な場を私も作れたらなーって憧れました。

気になったのが、本を置いている棚に、せとまちのいろんなお店や他のゲストハウスのチラシや名刺を飾ってあるのです。

合わせて、「モーニングに行くならお店紹介しますよ」とか「〇〇がしたいならここに行ってみて」って教えてくれるんです。

旅って、行き先だけ決めてゲストハウスをとりあえず目指せばうまく行くものだと思っていたりします。

ゲストハウスの役割として、町の情報発信をしていることがほとんどなので。なんとなくこの街に魅力を感じたからきてみたっていうノープランであっても、そこに住んでいてそこを一番よく知るスタッフさんが、コアでローカルな魅力を教えてくれたりします。その旅では、インターネットやガイドブックで全部情報を見てくるよりも、五感で感じるワクワクな出会いがあると信じています。

スローライフを体験できるような、大して何にもないと思われがちな「いなか」ほどこの要素は大きいのかもしれません。

今回のせとまちでも、町のそれぞれのお店や人がみんな繋がっていて、どこへ行っても「ますきちに泊まってきました!」から暖かい会話が生まれます。南くんのところね〜!って南さんの話が始まったり。素敵すぎる。こうやって、まちの方々といいコミュニケーションを取れていて、町中に愛されているって、すごいことですよね。一年かけて町を歩き回った彼の努力の賜物でしょうか。南さんは、馴染みやすい人柄も魅力的でした。

喫茶 ニッシン

coffee cake NISSIN」は、未来さんがモーニングにオススメしてくれた喫茶店です。商店街を奥まで歩いて発見。

最近娘さんが関東からUターンしてきて、お母さんと一緒にお店をやられています。カフェというよりは喫茶店の雰囲気。

ここでも「ますきちに泊まってたんです」から会話が始まりました。ゲストハウスをやりたい旨を話すと、「愛媛県の双海町」のことを調べてくださりました。伊予灘ものがたりのPR動画で、まちの人たちが電車の中の訪れてくれた人に手を振るシーンに感動していました!いいまちだね、面白いね、って。ぜひ近い将来、招待できるといいなあ。

そして今から何しよう、ってことで、まちの若者が活躍している場「タネリスタジオ」や、せとものについて知れる「洞・窯垣の小径コース」、そして18:00からの「せとあかり」というキャンドルナイトのイベントなどを紹介していただきました。

窯垣の小径(こみち)

窯垣の小径を歩いていると、なんだか素敵な縁側のある大きな古民家を見つけました。うわ〜入って見たいな〜って思っていると、そこは「窯垣の小径資料館」となっていて、中が見学可能だったのです!ラッキー!

資料館の中に入ると、奥からボランティアガイドさんが出てきて、いきなり1時間コースのツアーが始まりました。笑

まず窯垣とは、釜を焼くときに使われる「釜道具」を使った石垣や塀のことです。せとまちを歩いていると、塀にタイルや様々な色形の釜道具が埋められていてとてもアートフル。各家の個性が出ていて、鮮やかな塀は遊歩者を魅了します。

ガイドをしてくださる加藤さんは、我々のように外から足を運んできた人を大喜びで出迎えてくれて、せとものの歴史や豆知識などたくさん教えてくださりました。

「きてくれてありがとう」って一生懸命おもてなししてくださる姿をみて、感動しちゃいました。なんていい町なんや。。。

商店街のゲストハウス「もやいや」

せとまちには、もう一つ、同じぐらいのタイミングでできたゲストハウスがあります。

ここは会社が運営しているもので、行政が関わっているそう。

勉強のため見学させていただきました。

古い古民家はがっつり改装されていて、内装はとても綺麗。トイレもシャワーも洗面台も3〜4個あり、キッチンから何から全てめちゃくちゃ綺麗でした。まるで、モデルルームを見にきたみたい。

一階のカフェもおしゃれで、東京のカフェのように仕事や作業などで使われることも多いような雰囲気でした。

やっぱり、「ゲストハウス」とは一概に言えども、その目的や運営者によって雰囲気や色は異なってきます。

「もやいや」と「ますきち」では、まず泊まりにくる客層が異なると思います。

ますきちに集まるのは、暖かい人との繋がりや交流を求める人。そこには「店員さんとお客様」の関係とは少し違った関わり方があり、なんだか友達のような、親戚のような、家族のような温もりが生まれます。

そこで改めて、私のつくりたい「場」への思いは固まりました。私は、みんなが我が物顔でそこにきてくれるような、町中から愛される場所として、ゲストハウスをつくりたいなあ、と。

古民家酒場「様時|サマタイム」

商店街を歩いている時、なんだかおしゃれなお店を見つけました。シャッターはまだ閉まっているものの、その雰囲気に惹かれて17時の開店まで時間を潰し、お邪魔してきました。

店内はカウンターが8席ほどと、テーブル席が2つくらいだったかな。カウンターの向こうにはおしゃれな店員さんご夫婦。おしぼりは、あったかい濡れ手ぬぐい。乾杯!

セルフでとるおでんはどれも大きくて、最高にうまい!大根、最強です。

ここでもまた、「ますきちからきました」で会話が広がり、ゲストハウスをやりたいという夢を語ってきました。笑

カウンターで隣だった女性も一緒に話してくださり、夢を応援してくださいます。「こうして出会えたのも素敵なご縁。開業したら、チラシや名刺をここに置きにきて!ぜひ行きたい!!」とおっしゃってくれました。優しい。

オーナーさんも、「最初から認めてもらうのなんて難しいし、想像もつかない見たこともないものを理解しろって無理な話だからね……….」って相談に乗ってくださりました。なんか勇気もらえた〜〜。

どんどんお客さんが入って来ます。常連さんが多くて、素敵なお店だな〜と。居心地も良くてご飯も美味しかったです。ありがとうございました!

梅村商店「せとあかり」

すっかり夜になった午後7時。瀬戸のシメにキャンドルナイトのイベントへ行って来ました。月に一回しかやっていないのがたまたまこの日で、運がいい!

もともとはお茶を立てるときに、釜の蓋や柄杓を置くために使われる蓋置。その形状から、キャンドルホルダとして売り出すことに挑戦しているのです。今回はそのイベントで、キャンドルをたくさん飾っている空間の中で、梅村商店を継ぐためにUターンして来た健太郎さん自らタダでお茶を立てて茶菓子と一緒に提供してくださりました。(→茶道人口減少で低迷する、創業47年・瀬戸の茶器卸店による挑戦

けんちゃんの点てたお茶はものすごく美味しくて、和菓子もいただいて最高です。ペットボトルのお茶ではなく、自分で沸かしたり入れたりするお茶ってやっぱりすごく美味しい。それを伝えてくださりました。

ちなみに、この「お茶に一手間かけること」を、「茶具る(チャグる)」っていうらしいですよ!(笑)

ぜひ皆さんも、朝早起きしてゆっくり「茶具る」時間を取り入れてみてはいかが?#朝活 #茶具る #CHAGUTASU #茶具+

このイベントは、健太郎さんだけでなく、そのお父様や叔父様、もう1人のケンちゃん(デザイナーさん)とその彼女さんも一緒に作っていました。このデザイナーけんさんもクセ強めで(笑)めちゃくちゃ面白いお二人でした!お話楽しかった〜〜〜

梅酒やカレーもFREE。えっ!?ってなりますが、ケンちゃんに「カレー食べる?」って聞かれて頷いたら、本当にたっぷりのカレーをお父様が持って来てくださいました(笑)

これらの素敵なキャンドルホルダー(キャンドル1つ付き)きになる方はこちら見て見てください〜!

入場料もタダで、さらにお茶やお酒、カレーまでタダ。まさに、健太郎さんのひたむきな強い思いが伝わって来ます。

これらは全て、カンパで賄われているそう。
「100円でも、カンパしてもらえればロウソクが買える。カレーもライスも、カンパです。」

そう健太郎さんは言います。

そういえば瀬戸に来てから、「カンパ」という言葉を初めてにしてよく耳にしました。ますきちでも、ビールやパウンドケーキなど好きに食べていいよ〜ってスタンスにしていて、その代わりカンパを募っていました。

商品やサービス自体に、提供する側が価値をつけるのではなく、受け取った側が、その感動量に応じて価値を決める。おもてなししてもらったぶんだけ、お返しをする。

こんな綺麗な循環で成り立っていける町って、素敵だなー、と。

瀬戸って、そういう町なんだなって思います。みんながみんな、お金のためだけにやっているんじゃない。本当に瀬戸を愛し、瀬戸の魅力を伝えたいっていう熱い気持ちを持った若者がたくさん戻って来ています。

そうして外から訪れた人を最大に暖かく迎え入れ、おもてなしする。まちに惚れさせるんです。私もすっかり、心を射抜かれてしまいました。

そして、続々と瀬戸に集まる若者たちを中心に化学反応が起き、せとまちは確実に、クリエイティブで面白い町になっています。そんな素敵なまちに出会えて本当によかった。きっかけとなった「ゲストハウス ますきち」には感謝します!

次は9月の「せともの祭」!!
ケンちゃんが誘ってくれたので、ぜひ行きたいなと思います!

本当に最高のまちで、たくさんの素敵な人に出会えました。絶対にまた会いに来ます!
なんの縁も所縁もないまちに、縁と所縁ができる旅。
すごく幸せな旅でした。

ぜひ皆さんも、次の旅行は「せとものの町 瀬戸」へ行って見てはいかが。

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